いやさ、プリンターが壊れたのよ。
ちょっと免許のコピーをしたくてさ。
四畳半の部屋の押し入れから引っ張り出して、そのままコンセント挿して、コピーボタンを押して出てくる用紙が何度やってもほぼ白紙。
たまに用紙の隅にインクがちょびっとついてるだけ。
それで、直そうとして、プリンターの中身見て。
なんでも、ヘッダクリーニングってのをすると良いみたいだからやってみたんですよ。
そしたら、まだらになって出てきてね。
免許のオイラの顔が印刷できてるとことできてないとこでバーコード状態。
印刷はできるようになったけど、これじゃ使い物にならない。
それからしっちゃかめっちゃか格闘して数十分、何度やってもまだらですだれは直らず。
ここまできたら、歩いて5分のセブンにコピーをしに行けば良いのだけど、そのちょっとした距離の行きたくなさが、物を大事にしたい気持ちを呼び起こさせたのである。
「自分が死ぬまであと40年、持ってくれると信じてたのに・・・」
と、勝手な極度の家電長寿信仰を胸に秘め、もしかしたらインクが悪いんじゃないか、と考え、インク交換をしてみることに。
インク交換の設定項目に進み、またプリンターのカバーを開け、カートリッジを外すボタンを押す。
しかし外したカートリッジを箱に戻そうとしたその瞬間、手が滑って作業していた四畳半の部屋の畳の上に、インクをぶちまけてしまったのです・・・
「もうやめだ!」
と、匙を投げたのは、畳に点々としているとれないインクを拭っていた時。
ストレスの加点方式ですよね。
匙を投げるということは、決断して、違うことに自分を費やすことができること。
次からはそうそうに匙を投げて、昼にテレ東でやってる午後のロードショーの録画を見ていたい。
・しっとりとした感じをもって匙を投げる
優雅だねえ。なんか諦め方に奥ゆかしさがある。
いいよ、なんか同じことやめてるんだけど、雰囲気がなんか身振り手振りがしっとりしてて、趣きがあるね。
・匙を投げたら名誉回復
うん、もういいんですよ、これであなたもまた普通の教授に戻れましたね。続けてていいことあったんですか?
カニカマから蟹を作り出す研究。
・投げた匙からあふれ出す
なにこれ、魔法?薬作ってたらうまくできなくて、そしたらしゅわしゅわ〜って、なに?
あ、重曹が反応してるの?水足したから?
へ〜。