無けなしの無駄遣いができる人というのは、己の直感に身を委ねて「今これを買っておくことが自分にとって意味のあること」ということがわかっている人だ。
「今買う」を実行できるということは、戦国時代だとハマれば足軽からトントン拍子で武将になれるポテンシャルがあるくらいの決断力だ。
オイラも、けっこうな無けなしの無駄使いerである。
貯金もなく、カード払いでネットショッピングに興じる毎日。
そして、カードの支払いに追われる毎日でもある。
まずは、エアロバイク。
ネットサーフィンでどこかのサイトを見てジョギングをしようと思ったけど、ちゃんとした準備がおっくうなのと、「雨の日いけないじゃん」感が強く出て、すぐさま畳に寝そべりながら楽天市場でエアロバイクを購入。
数日後に届き、数日間こいでみて、現在、数ヶ月寝かせている。
次に、NINTENDO SWITCH。
やはり運動がしたくてリングフィットアドベンチャーを探してみるも、どの店も品切れ。
とにかく一日一回はサイトをチェック。毎週火曜日に入荷されるという情報を得るやいなや、火曜日の朝からネットショップに張り付けるだけ張り付いていた。
そうした甲斐もあって、2ヶ月ちょっとでSWITCHとリングフィットを手に入れた。
「さあこれからゲームで楽しく運動だ!」といきごんで毎日リングフィットを試みるも、やはりだんだんペースは落ちてきて、1ヶ月やったかやらないかというところで付属してきたカーボン素材のリングはその体を押し込まれて楕円形になることは無くなった。
現在、SWITCHは1900円で買った往年の名作『スパⅡX』をやるためだけに、ときおり起動させている。
そして、最後に無けなしの無駄遣いをしたと思って紹介したいのは、Mac Book air(2020)。歴代のノートパソコンは全てWindows。
別にMac信者というわけでもなく、普通に洒落たノートパソコンとして購入。
もう一つの理由は、Final Cutって動画編集ソフトを作ってみたくて。
実際、そのソフトを使ってみても、最初こそワンちゃんを映した動画に文字入れたり音楽をいいタイミングで挿入したりしててその感触を味わっていたけど、結局作ったところでyoutubeに上げることもなく、30000円以上するFinal Cutのお試しの期間を半分ほど残して、このソフトは『デスクトップ上に数個しかないにも関わらず意識されないアプリ』となった。
無けなしの無駄遣いはそういう結果だったかもしれないけど、直感で動いたからこそ、早く自分に合う合わないを感じ取ることができた。
そして、無けなしだからこそ、買ったものに対して真剣に向き合うのだ。
真剣に向き合うからこそ、Windowsユーザーだったオイラが手早くMac Bookをメルカリに出すのも早くなるのだ。
※『無けなしの無駄遣い』を使うシチュエーション。
・未来永劫、無けなしの無駄遣いをし続ける。
ずっと、やってくんでしょうね。お金を得たらそのお金で買えるものギリギリをこれから永遠に、子々孫々やっていくでしょうね。
・無けなしの無駄遣いをざっくばらんに。
「買ってきたよ〜、ご当地こけし100個。うん、なんか玄関に100個飾りたかったんだよね、別にこけしじゃなくてもいいんだけどね。今日はこけしがいいかな、と思って。ほんとはこけしは趣味じゃ無いんだけどね。」
・無けなしの無駄遣いで垢抜ける。
「モノトーンで無地だったらユニクロでいいでしょって?違うんだな。これ、触ってみてよ。違うでしょ、触り心地が。着心地がいいから気持ちに余裕が出て何気ない時にポーズが決めれるだろ。見て、この帽子を脱ぐしぐさ。なめらかだろ?優雅だろ?何?安月給なんだから身の丈にあったもの買えって?買ったよ、ウォレットチェーンは980円やつだよ。」