※大喜利元ネタ
■バスター・キートンの大列車追跡(1926)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、16本目。
以下、ネタバレ備忘録。
今回の作品はドタバタ感が少なめの味付けに感じたなあ。
どうしても列車での追いかけっこがメインなのでキートンの身体能力使用率が小さくて、アクロバティックさが目立たないんだよねえ。
南北戦争が題材という事で、その頃の時代背景をが今見ることができて
「このころ日本はまだちょんまげだったよなあ・・・」感を味わうことができる。
冒頭のキートンこと機関車運転士ジョニーが恋人にせっつかれ南部兵士に志願するところ。
当時の南部の男は兵士になることが名誉だったらしい。
その施設で最前列に躍り出て窓口に応答をするも、機関車の運転手であることを答えると、窓口から出た答えはNO。
なんとか兵士になろうともう一回並び直したり(横入り)、他の志願者の登録用紙のようなものを取ったりするところはコミカルに。
結果、それらはバレて、兵士になれないジョニーは恋人にも愛想を尽かされ、兵士になるまで口を聞かない、と突き放されてしまうところが少し悲しい。
ただ、これから話は一年くらい時が進むんですがその間は口を聞かなかったんでしょうかね。。
瞬間接着剤で時折口くっつけておかないと絶対口開くわ、1年くらいあったら。
やったね、ジョニー。
そして南軍の幹部に入隊を認められたジョニー。
恋人に見直されて兵士の駐留してる中、多数の兵士が何人も通りすぎる中、リズミカルに敬礼しながら恋人と熱いキスを交わすんですよ。
このシーンがバスターキートンらしさ。
実際、やっつけですよね。
全く敬礼に気持ちがこもってないもん。
ただこれはジョニーは兵士になりたかったんじゃなくて、まるで恋人とのキスのために戦争に出るのさ、といった皮肉が効いてるように見えるからね笑
この最後のシーン、なかなか笑わせてくれますよ。
製作国
アメリカ
監督
出演
マリアン・マック