思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『犬』

 
犬に限ったことではないが、他の生物とは本当意味での意思疎通はできない。
うちには『ニコ』という犬がいる。
ニコもワオワオ鳴いたりするが、その都度ご飯が欲しいのか、どのオモチャを取って欲しいのか、どう言う意味かを予測して対応するのだ。
うちの相方なんかは、勝手に飼い犬のアテレコなんかしていて、それがそれっぽく聞こえてしまうので、いつもその予測を楽しんでいる。
散歩行くかどうかをしつこく聞いた時、無反応なのを見て「嘘だもん!騙されるか!」とか、朝食でサラダを食べてる時「ちょっとさあ、ニコもさあ、みんな食べてるレタス一切れもらえない?お願いだよ。」とか、オイラが相方との意見が違うことでニコを味方につけようとして語りかけた時「何言ってんの、お父さん。バカバカしい」といったことを、ちびまる子ちゃん風のキャラクターに模して吹き替えてるのを毎日聞くと、うちの相方は憑依芸人かと思うほどだ。
このイマジネーション力は尊敬に値する。
 
そんなニコとオイラが少しだけ意思疎通する瞬間がある。
それは、ニコが排泄したあと、トイレ周りで立ち止まってオイラが肛門を噴き上げるのを待ってる時間だ。
ニコがうちに来て、約二年でハッキリ意思疎通ができていると思えるのは、この瞬間だけで、他のニコとの関わりは、ニコの思いを読み取れてる自信が50%くらいまで上がる。
不快感を取って欲しいのと、部屋を汚されたくない、との切羽詰まった利害の一致が、我々をこうさせているのだ。
 
気持ちがわからない相手との関わりは大変であるが、面白みもある。
そう思うオイラが、ニコに本当に伝えたい気持ちは、「ワオワオワオンワオオオオーン」である。