※大喜利元ネタ
■モダン・タイムス(1936)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、5本目。
以下、ネタバレ備忘録。
チャップリンによる当時の労働者階級に起こったことをテーマにした悲喜劇。
有名とされる、コントのような自動食事装置の緩急のある機械動作。
オイラが子供の時に見たコントなどでも良く使われている方法でしたねえ。
笑いというのは変わらないものもあるよねえ。
前半のシーンで、チャップリン扮する工場で働く男が、同じ動きのし過ぎのせいか、気がおかしくなってしまう風刺。
支配者が画面に出てきての監視しているのも、支配されていることの強調だよなあ。
そりゃ気がおかしくなって、身体の動きが痙攣に近くなるよ。
理由があってあの動き。
まあ、映画というのを芸術とするならば、意味もなくふざけるわけはないよなあ。
動きは緻密に計算されてるんだろうけど、早回しをすることでその感じがふっと消えて、ただただバカバカしい笑いのみが残るよね。
もちろん、デパートの4階で目隠ししながらローラースケートするシーンもハラハラさせられる。
昔の映画を見る時に、どうやって撮影したかわからないところが、またシンプルに映っているものから感情が動いて楽しい。
それと相手役のポーレット・ゴダード扮する貧しい貧しい女性が美しいね。貧しくったって、元気もあるし。
いつもあんな女性に待たれたら、頑張る気も起きるというもの。
最初工場で働いていた男が途中でデパート泥棒になっていたり、ストライキでなんとか抵抗したりする様子も盛り込まれていて、労働者がいつの時代も不遇なところも、悲しい。
最後には二人で希望を持って生きていこう、と明日に向かって歩いて行くチャップリンと女性。
人間である限り、格差が生まれてしまうやるさなさを感じつつも、それを喜劇に昇華しているチャップリン、さすがでした。
製作
アメリカ
監督
出演