※大喜利元ネタ
■ジャズ・シンガー(1927)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、14本目。
以下、ネタバレ備忘録。
初のトーキー映画ということだったけど、この映画は歌の部分と少しのセリフが入っている。
まずはこれくらいから、といったところでしょうか。
お話としては、ジャズという新しい音楽をやりたい息子と、聖歌の伝統を重んじる父親との確執を描いた話。
話は少年時代から始まる。
ジェイキー少年は酒場でジャズを歌っているところを父が知り、少年は家を飛び出します。
そして、その数年後・・・の字幕が入り、「20歳そこそこの男」という設定の男がステージに上がります。
しかし、昔からある手法だとは思いますがそれでも特に強く感じたのでここに記します。
「この立ち振る舞い、顔のシワからして、数年後じゃないでしょうよ!」
「数十年後みたいになっちゃってる・・・」
と。
ここに関しては、心のツッコミを入れるのは昔の人も一緒だったでしょうか。
それはそれとして。
遠い土地で成功して帰ってきたジェイキーは、家に帰って母に会う。
しかしさっきの『顔の成熟度』を踏まえて二人が立ち並ぶと、親子というか夫婦なんですよね・・・
その後「息子として」口とかにキスしてたね。
このシーンから映画館に来た人は、中年の恋愛ものかと勘違いしなかったでしょうか。
その後、ジェイキーことジャック・ロビンは舞台に立ちその才能を発揮するんだけど、父が危篤状態になり母親が舞台やめて帰ってきて、と懇願してきたりして。
家族と伝統を選ぶか、舞台の仕事を選ぶのかの、葛藤があり。
一度は舞台をとったものの、父の死の間際に聖歌を歌うことにするジャック。
事きれる前に父は「息子が帰ってきた」なんて言ったりして。
で、その後、また舞台で歌うジャックが現れ、ママ、ママ、と歌い、ジ・エンド。
「舞台の上で個人的心情を歌えんのか!」と驚いたのと、「結局、聖歌隊には戻らないのかよ!」という心ツッコミをさせてくれました。
親と息子の対立、っていうのはいつの時代も共感性のあるドラマですねえ。
あ、「お楽しみはこれからだ」ってセリフはこの映画で初めて使われたらしいですよ。
製作国
アメリカ
監督
出演
アル・ジョンソン