※大喜利元ネタ
■裁かるゝジャンヌ(1928)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、87本目。
以下、ネタバレ備忘録。
イギリス的には結構なことをやらかしたジャンヌが、その教会側の問答でやり込められる作品。
始終、ジャンヌは顔のアップ。
この役者さんが、男にも見えるような女にも見えるようないい塩梅で、なおかつ表情で見せる。
神を信じている時の顔、拷問用具を前に恐怖の想像をしている時の顔、罠にはめられて言いたくないことを言ってしまった時の顔・・・
身振り手振りがなく、逆に顔だけだと迫力あるんすよね。
少し離れて体全体が目に入る位置で話すのと、顔が近くにあり目を見て話すのでは、その迫り来る感じは違いますよね。
まあ、シャルル7世からの手紙があるだの、ジャンヌの信じたのは悪魔だからそれ認めて改めろだの、イギリス側もなかなか狡猾にやってきて。
そしてジャンヌ・ダルクの話なんで最後は火あぶりの刑に処されるんですが、そこも顔のアップ。
その後黒ずみになっていくジャンヌと、民衆の暴動のカットが入り。
ジャンヌはフランスの栄光と不滅の魂になったと説明され、了。
信念めいた演技を見られた、女優の表情の力にやられた映画でした。
製作国
フランス
監督
カール・Th・ドライヤー
出演
ルネ・ファルコネッティ