思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『役所』

 
役所は、ある意味、安心がある。
どんなにこちらがポンコツ人間でも、表面上淡々と対応する仕組みだからだ。
こちらも、「国保の脱退手続きをしておらず、仕事を二週間でやめたので、国保脱退手続きののち一旦社会保険に加入してすぐに脱退してまた国保加入をして欲しい」という手間オブ手間なことを言わざるを得ないとき、『舌をチロチロ出した悪魔を心に飼っているタイプの人間』からしたら垂涎の獲物がそこにいるかのように「あり得ない」連発型の『常識マウンティング』を取ったりもするものだが、役所の職員さんは兎にも角にも、まゆ毛をひそめることなく処理にかかってくれるのである。
 
しかし、この職員さんも人間であり、来た市民区民の『怒り』による煽りには、その粛々と進める姿はなりを潜めて声の火力が強くなってしまう。そういった相手には弱火では煮込んでいられない。
やれどう言う事情か知らないがカタコトで日本語を話す女性から「高額医療保険制度ガツカエナイノオカシイヨ!税金ハラッテルンダヨ!」と煽られたり、服の着替えをしていないだろう靴の表面がほぼガムテープの人間から「海外旅行に行く際の細かい手続きの書類全部渡せ!」捲し立てられたりで、そりゃ職員さんも感情的になって、朝にラジオをつけたら聴こえてくる『ゆったりとしたやたらありがたい話し方をする人』のような声は出てこないだろう。
職員さんにも、安全は必要だ。その行為はアウトなのかセーフなのかのジャッジができる審判警備員がもっと歩いて、あまりにも声荒げる奴は一度別室行きでもいいのではないだろか。
 
職員の皆さんは、TVで言われている常識の枠に収まらない、人間の多様性を感じられていることだろう。
自分を曝け出せる、いや、曝け出して、『健康保険が払えない』とか『3回目の離婚です』とか本当の自分を申告するしかない、こんな嘘だらけの世の中で真実を伝えられる数少ない場所として、いつまでも淡々としていてほしい。