思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『レンタル』

 
理不尽はどこででも、やってくる。
新しい楽しみとして釣りを始めようと思ったときのこと。
まず右も左もわからないので、誰かに教わろうとしてネットで検索し、それらしい人を見つけて連絡。一人だと心細いので、友人も誘い、お金はかかるがその分丁寧に教えてくれる人に教わった。
だが、そのときに腑に落ちないことが発生する。
予めダイソーで釣り竿を持ってきても良い、と書いてあったのだが、あまりにオイラたちが釣れないので、竿を貸してくれる、と先生はおっしゃった。なんにせよ、何もわからないオイラたちは先生の言うがまま、釣り竿と、暗くなってきたので、ということでヘッドライトも借りることに。
それで、そろそろ頃合いか、と思い、帰ります、って話をすると、先生が、
 
「じゃあ、釣り竿とヘッドライトの料金、800円になります」
 
「え!?そっちが勧めたとき、料金の話、してなかったでしょ!?金取るの!?」という思いが渦巻いた。
しかし、そこは、流石に40年も生きているオイラ。笑顔のまんま、お金は払ったが、なんともモヤモヤしてしまう気持ちは残る。
一応、先生も気まずさがあったのか「今回、あまり釣れなかったんで、料金はオマケして置きますよ」と、通常の半額にはしてくれていたみたいだった。
借りた釣り竿で連れたダボハゼをリュックに入れ、帰り友人と歩いていたとき、オイラもたまらず、「先生が釣り竿を貸してくれた時さ・・・」と言うやいなや、「僕もそう思いました!」って釣りをしていたとき川にいた魚よりいい食いつきで返事が返ってきたりして、そんな普段おとなしい彼を勢いづかせるような『エサ』にも、やはり金がかかるんだな、とまざまざと思い知らされた、そんなことをエッセイ調で書いてみました。