思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『約束』


待ち合わせをしていて時間に現れず、ラインでの連絡も来なかったことがある。
遅れてきた彼は、約束していた手料理を家で振る舞ってくれる、ということはせずに自分の行きたい店に行こう、ということを言ってきたりして。急だったのである。
そのせいかその日はテンションが全く上がらず、普段しているスキップの弾みの高さも80代のちんちんが描く小便の放物線ほどの勢いしかしなかった。
約束は、相手の貴重な時間を消費させるとかなんとか世間では言われている。たしかにそうだ。
破っていい約束は、「あたし、大きくなったらパパと結婚する!」というものくらいだ。

しかし、オイラは約束が約束された約束の場所へ行ってみたい。
とりわけ、今までに確保したことがある約束の場所は、社食を食べる場所の左下に画びょうが止まっていないポスターが貼られている、トイレ近くの、風が吹きすさぶ、壁際の背もたれのない丸タイプの椅子の席だ。ここは、どうやら誰も座らないのは、近くにゴキブリキャップが置かれてその予感があるのが原因だろうか。心なしか壁に、女性が叫んでいるようなシミが見えたりする。
しかし、席が混み合うフードコートのような社食で「あの席はあの人がいつも座ってる」と印象付けて絶対そこに座れる『約束の場所』は、それとトレードオフなのである。

約束の場所だけじゃなく、約束がたくさんあるような人生も一度体験はしてみたい。
約束が重なり合って、分刻みのスケジュールでヘリコプターで移動する人生もいい。
ただ、約束が多いといつかダムが決壊するようにダダダッと破ってしまい、悪いことにちょうど暴力的な面を持った方たちとの約束が破られたせいでハリセンボンを本当に針1000本になるようにと3、4匹飲まされそうなので、もしハードスケジュールをこなす場合は備えとして飲み込んだハリセンボンの代わりに金魚を吐き出すというポンプ芸を習っておこうと思った次第である。