思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『ワゴン』

 

この世は、謝れば許さなくてはならなくなりつつある。
先日、近くのスーパーのパンコーナーにパンを探しに行くと、その狭い通路で店員二人がなにやら商品をワゴン越しに確認、相談をしていた。
オイラが欲しいパンがどうやらそのワゴンで隠れたところにありそうと、その二人に多少の遠慮をしながら、そのあたりのパンを探ろうとかがむのだが、どうにも見当たらず。
キチンと探るには、ワゴンが邪魔だ。
しかし、店員たちは、確認と相談に夢中のうで、ワゴンをどけようとせずで、オイラも困惑しながらも二、三度とチャレンジ。
そのうちに、店員の一人がきづいたようで、「失礼しましたー、申し訳ございませんー。」と、ボタンを押したら「タイガーマスク」と音声が発する仕組みのように、接客用の謝罪をしたりして。
店員は謝罪と同時にワゴンを3ミリほど動かしたりしたが、「それじゃオイラの探してるパンは見つからないだろ!」と内心は思ったが、謝罪があるので、苛立ちもオートセーブ機能が働き、そして、その後も、ワゴン越しに店員たちの相談の合間に「シツレイシマシター、モウシワケゴザイマセンー。」とが発せられたりした。U字工事の「ゴメンね、ゴメンね〜」だ。
多少大げさかもしれないが、オイラの心の中の相手への印象が、そのイントネーションと重ることとなった。

謝罪は、強い。
お店側には、ワゴンのスリム化と店員のスリム化をお願いしたい。
更に願わくば、スリムになったワゴンに店員たちが片足づつで乗って、ダイエット効果でどんどんスリムになることで、商品が取れるようになって欲しい。
だが、そんなことせずとも、これからの日本はさらなるパンのスリム化、お菓子のスリム化などによって、自ずからスリムになっていくだろう。
皮肉な話である。