思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『延長戦』


オイラはすでに、人生の延長戦に入っている。
中学高校時代のマウンティングによる本戦からの決着はまだついていない、と思っている。いってしまえば、年齢を重ねても人は誰かの上に立ちたいと思っていたり、軽く見たり、根本は中学時代のイキリ合戦が続いているように思い込まされるという呪いをかけられているのである。
本当は人は生きているだけで素晴らしいというのに。

延長戦といえば、一度終わった言い争いを何度も蒸し返したこともある。相手にとってはすでに終わった話なのだが、コチラにとってはまだ言いくるめている気がしない。
相手の捨てゼリフが「ああもういい、わかったわかった!」だったりするからだろうか。
オイラはそのとき相手の心からの納得、腑に落ちた反応を期待していたのだろう。人を変えることは簡単ではない。
そして、ここでも自分が正しい、というマウンティングの呪いは続いている。

そこで、オイラは、そんな呪縛から解き放たれるべく、寛平師匠のテクニックを使わせてもらうことにしたいと思う。


「納豆、よくかき混ぜてから食べてないでしょ?」

「だ〜れがじゃ〜」

「かき混ぜて食べるのが正しいんだよ!」

「ど〜うしてじゃ〜」

「それが体に良いんだよ!」

「な〜にがじゃ〜」

これを、ずっとやる。
朝食の時間を延長して昼食まで持っていってもいい。
ずっと、延ばして延ばして、永遠に決着がつかないことで、勝敗がつかず、平和で穏便にコトが進むのである。

延長戦に持ち込み、粘り強く相手のマウンティングを交わし、自分もマウンティングをしたい、という胸の奥から突き出てくるような欲をなくす。
できれば相手との平和平等をきたすべく、寛平師匠になりきるためのハゲヅラとチャンチャンコみたいな和服と杖を、2セット両脇に抱えながら生活するのが、ひいては人の上下をなくす一つのライフスタイルである。