思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『スッキリ』


スッキリが行き過ぎるとゲッソリとなる。
サウナなんかでは顕著ではないだろうか。健康的に痩せる、というよりは脱水的な感じが強い。
スッキリ欲への願望は根強い。
部屋の片付けから始まり、距離がいやに近い上司からの誘いや、幼なじみとの三角関係、すべて、スッキリしたい。
しかし、その達成はなかなか出来ないのは大体の人は痛感していることだろう。
なので、スッキリするために人はマッサージ店に行くし、寝起きを良くするために良い枕をオーダーメイドする。
人によっては霊的にスッキリしたいがために、恐山でお祓いしてもらいたいという人もいることだろう。
みんな、重い思いを抱えているのだ。
そんな中で、過去一番スッキリしたい人にオススメの方法を紹介しよう。

会社をやめることである。
経験上、これが一番スッキリする。
最大限の苦しみは、やはり納得がいかないことであろうがなんだろうがやらされることだ。
明日からそれをやらなくて良い。
こんなにスッキリすることがあるだろうか。
もちろん、辞める前には、上司からの粘性の高い泥を被せられるような、身動きの取りづらい空気感を醸し出されることだろう。
その泥をかき分け、かき分け、その先に、その上司との関係も断つことができ、やっと「この会社にもう来なくて良い」という雲間が一気に広がって青空が眩しく思える瞬間がやってくるのである。
まさに、カタルシス効果。
冒頭のサウナの比なんかではない、これほどまでの解放があろうか、と思うのである。

もちろん、おわかりであろうが、これは諸刃の剣である。
そのスッキリ感は日を追うごとに衰え、マッサージや安眠枕で寝て起きても、当初のスッキリ感は帰ってこない。
なので、サウナ同様、また会社に入って自分に負荷をかけるしか、そのスッキリ感を味わうことは出来ない。
オイラはその繰り返しをしていたが、まだ、自分が色んな意味で「ととのった」ことがないのである。