さまざまな具体例を通じ、効果的な要約の方法や、要約力を高めるためのスキル、ヒントが身につくことが書かれている。これを手元において継続して実践すれば、要約力が確実にあがることだろう。
こんな人に。
・いろいろ考えは頭に出るけど、まとまらない人。
・たくさんの事例から丁寧にまとめる、要約する、ということを知りたい人。
この本の素晴らしいところ。
文章の構造を掴んで相手に役立つよう短く言い換える方法について、具体例をふんだんに盛り込んで書かれた本。
肝心の要約のポイントとしては、まず全体像、構造を把握するということである。
そして、残す部分の抽象度を考える。
最後に読み手に役立つように言い換えることというようなことが書かれてあった。
著者はこれらをさらに詳しくした内容を、アンパンマンの顔がお腹減った人にすぐ分け与えられるくらいの惜しげなさで書いてくれている。
学んだこと。
1.要約のやり方
・全体の流れをつかみ
・文章の構造がどうなっているかを考え
・目的を確かめて重要な部分を抜き出し
・残す部分を考えながら抽象度を考え
・誤解のない形に言い換える
という手順に沿って要約をすると、文章が正確かつコンパクトになる、ということだ。
これらは第2章の冒頭に書いてあり、まだ「抽象度」が高いけれど、各ページでこれらの項目の具体的な解説がとても丁寧にされている。
読んでみて。
オイラは、要約するのが下手である。
人に説明するときも、どう話したらいいのかうまくまとまらなかったり、必要でないことを長々話したり、ということがあった。それで、この本を手に取ってみることに。
この本は、オイラのようにまとめるのが下手な人間にはすごい良書。
まず、さきほどオイラが言った、「必要でないことを長々話したり」ということですが、まさにこの本にそのことが書いてある。
オイラは昔、知人に「見た映画はどんな映画だったの?」と聞かれ、最初から最後まで順を追って話したりしたことがあった。
おそらく、知人はそれを聞いてまだるっこしかっただろう。
この本には、そうした冗長な話より、多くの人は要約された話を欲しがっている、ということが書かれていた。
もちろん、オイラもそれをわかっている。しかしうまくまとめられない。
止まらずに話続けなくてはならない。
「どうしたらまとめるのがうまくなるんだろう?」と悩み、この本にたどり着いています。
この本に出会えてとてもよかった。
オイラのような要約がままならない人間には、概念だけではなく「具体的にどうすればいいのか?」ということを書いてもらえると、「こういう場合はこうしたらいいのね!」となるので、そういった本はありがたい。
多くの本はここまで具体的ではなく、もう一段階上の「抽象度」でとまってしまうので・・・。
もちろん、書いてあることを実践しなければ、上手くも早くもならない。
こうしてブログを書くのもその訓練の一つとしてるけど。
さらには、全体像、構成を把握することに重点を置くこと。
そして、その相手自身のことをみて、何を伝えたらその人の役に立つかを考えて発信していこう、という気になった。
まとめるのが上手ではないみなさんに、おススメ。