今回は、「納豆」に謝意を述べたい。
納豆。
いわずと知れた、腐った豆。
白いパックに入ってるのがスタンダードなんだよね。茶色い楕円形を緊張させたような形だそこにたくさん眠ってて。
それでかき混ぜると豆が星となり、一つの銀河系みたいになったりして。
食べた感じは柔らかな食感なんだよなあ〜。
付属のタレのしょうゆが少しまろやかになって、ご飯によく合うこと、よく合うこと。
それで何がすごいって、安く売られれてて、栄養もメチャンコあること!
3つでひとパックとなって、スーパーなどで並べられるのを買ってくるわけなんですが、価格は衝撃の48円。(諸説あり)
一つの民間のセーフティネットよ、こりゃ。
うまい、安い、イカも入れたい。
・・・イカ納豆も良いよね。
ネバやわの中にコリコリが合わさって。
スーパーに行くと、よく目にする『おひとり様2つまで』。
という、たくさんの人々にいきわたるようなスーパー側の気持ち。
主婦が3パックほしいところを一つ買い物かごから戻し、すかさず旦那に「帰りスーパーで納豆買ってきて!」とlineを入れたりして。
微笑ましさも生み出してるねえ。
それで買ってきた納豆には、激安だったからかあの甘さとしょっぱさが絶妙なバランスで配合されたタレがついてなかったりするんだよね。
納豆のフタをひっくり返すと中央のほうが少しでっぱった枠がついていて、納豆の上に被されていたフィルムをそこに収められるようになっていて、
「これが進化の結果かあ〜!」
と思わされる。
そして、口の中。
運ばれる納豆&白飯。
その生まれたときはつるつるで白かったやつが、時を経て黒くなり腐っていく豆の変わり具合は、小学校のときのあいつによく似ている。
あいつ、どうしてるかなあ・・・。とテレビの前でつぶやく自分。
そこでまっとうに高校まで出してくれた親に感謝。
そうしてかみ砕かれた大豆は体内に入り、適宜栄養となり、こうしてオイラに文章を書かせてくれるんです。
発祥の地、水戸。
よかもん輩出してくれたばい。
もし仮に、納豆を作ることができなくなり密売される世の中になったなら。
せめて匂いだけでも、と雨の日に靴をびしゃびしゃにしてストーブで乾かして嗅ぐだろうね。
足の臭いを嗅がせる「嗅ぐや姫」なんて店が出てきたりね。