野外フェスによく行ってました。
だいたい行く時は一人か、二人で。
ミスチル、B'zなどの大物から打首獄門同好会のようなパンクまで、好きなものを見る。
楽しいですよね。
野外フェスに来ている他のみんなはもうテンション高くて。
なんでしょうね、まだ若い人もいい歳した大人たちも、一年の積もりに積もったストレスを発散させるかのようにはしゃぎまくって。
メインステージでは何万の人々がそのステージにふさわしいアーティストに注目をしていて。
いつだか、マキシマムザホルモンが出てきた時だったろうか。
パフォーマンスが始まりみんなが興奮と熱狂の坩堝と化している中、オイラはステージ向かって左端の柵近くで腕を組み、一人佇んでいて。
他の人たちがモッシュやサークルなんかやってても、
(オイラは目を瞑って集中してベース音を聴きたいんだ!)
(アーティストの動いている様を見たいんだ!)
というスタイルなんです。
こう、みんなで盛り上がるよりぼっち見をしたいんですよね。
孤独であり、孤高。これ最高。
一人で冷静にその動きを見るのが楽しい。
そのアーティストの視線や体の動き、声の出している姿をじっくりと見るのが乙なんですわ。
「ライブでやるとギターのアレンジが違うんだなあ」
「コーラスも雰囲気が違って、ライブの方が良いな」
とかもね。
人から見るとあんまりフェス好きに見えないよなあ、と思うけど、内面はこのように楽しんでいるんです。
ライブやフェスのような興奮と熱気の坩堝と化した場所では、だいたいオイラは明鏡止水の心持ちで冷静に腕を組みながら目を閉じているよね。
でも、そんな過去と現在のオイラに、別の可能性も告げたい。
こら、カッコつけてんじゃないよ!
下手でもいいから、身体でノれよ!
人のことなんぞ気にしすぎるな!騒いで踊れ!叫べ!燃やせ!
これはこれでやれるならやりたかったこと。
ちょっと一緒に行っている友達とはできなかったねえ。
どちらも性格的に頭で「これ合ってるのか?恥ずかしくないか?」と考えるタイプのタチだからね。
他にライブ仲間というのも作れなかったしね。
それでもオイラは、ライブやフェスにはけっこう行ったね。
心から好き、と言えるかはわからないけど、クロマニヨンズやpolysicsの単独は特に何回も。
ドキドキもワクワクもあまり感じずに、新しいツアーがあると熱意をもったり、熱狂できる可能性にかけて参戦してた。
結果、熱狂はなかったが、通う中で今の『腕組みそっと目を閉じスタイル』を確立したのかもしれない。
オイラはシャイ部分があるからな〜。
騒いだり叫んだり、一人だと恥ずかしくて。
まあ、熱意は生まれなかったけど楽しかった。
コロナでしばらくライブは行ってないけど、機会があればまた行く予定です。
p.s.興奮の坩堝と化すなら、できることならそこに身を委ねて身体を熱くしたい!