思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

ギリギリ見抜ける詐欺師の嘘を教えてください。【映画大喜利1000本ノック】

映画大喜利

 

 

Q.

 
ギリギリ見抜ける詐欺師の嘘を教えてください。
 
 

 

 

 

A.

 

いつもYES枕

 

 

 

 
 
 
 

大喜利元ネタ

 
 
ガス燈(1944)
 
 
 
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、45本目。
以下、ネタバレ備忘録。
 
 
正体が宝石泥棒の夫に、妻が言葉巧みに圧力をかけられて精神的に追い詰められていく妻の話。
 
いやあ、このグレゴリーという男、怖い。ひどい。腹立つ。
モラルハラスメントですね。それと、洗脳に近い。
さすがヒッチコック。人の中の狂気を巧みに描いているなあ。
 
自分の目的のために人を虐げても良いと考えるこの男、まずは今回のヒロインであるポーラの叔母が持っている宝石が欲しくてポーラに近づき、自分に恋させるんですね。
そして、結婚。態度は変わっていきます。
まず、ポーラに対して、精神コントロールをするため、ポーラを家から出させない。
その理由としては、病気ということにする。
ポーラが記憶にないのに、グレゴリーはポーラが奇行をしていると責め立てる。
たとえば、グレゴリーか部屋に飾ったあった絵画を外してどこかに置いただろう、という疑いをかける。
そんなことしてない、とポーラ。
二人のメイドに聞いてもわからないという。
聖書に誓わせたりね。
キリスト教ならば、きつい。
 
その論法で、君しかいない、ということで詰めて、部屋を出てちょうど階段の踊り場あたりのところでグレゴリーが呼び止めると見つかりやすい様に置かれた絵画が足下にある、という計算された精神コントロール
 
そしてその言い方は、ハラスメント業界のそれ。
圧力が高まり、だんだんおかしくなっていくポーラ。
 
おかしくなっていくポーラ。夜、グレゴリーが仕事に行くと外に出た後、天井の足音が鳴っているこや、ガス燈も小さくなっていくのを見ても、誰も気にもとめない。
 
そこで出てくる、刑事が救いとなる。
あなたはまともです、なんつって、ガス燈も小さくなるし、靴音も鳴ってます、ってね。
刑事とポーラは、グレゴリーの部屋で彼女があったはずと思い込んだと思わされていた叔母に宛てた手紙を発見したり。
 
その後、刑事は一度その場を離れ、グレゴリーがポーラに詰め寄るシーンも見どころ。
 
今まで、自分がコントロールしていたポーラが、自分がそう仕向けていないのに、さもコントロールされてるかのような態度を取る。
ここの場面は演技なのかまだ精神がやられているのかはわからない。
 
その後、ポーラの言ったとおりの刑事がやってきて、グレゴリーとの対決。
二人は屋根裏部屋へ。
 
お縄となったグレゴリーとポーラが最後、屋根裏部屋で言葉を交わすんすよね。
 
そこで、グレゴリー、ポーラの洗脳が解けてもう逃したもらえないとわかって言ったセリフかあって。
宝石が僕らを出会わせ、宝石が僕らを別れさせた、って。
 
うるせえよ、って話だよ。
なにカッコつけちゃってんのよ。
こっちはどんだけ迷惑被ってると思ってんのよ。
てめえはただの殺人サイコ野郎だわ!
 
と、腹立つ気持ちを心ツッコミでいれて、フィニッシュです。
 
ついでに、計算づくで雇ったメイドの態度も腹立ったことを付け加えておいて、筆を置かせていただきます。
 
 
製作国
監督
出演