※大喜利元ネタ
■四十二番街(1933)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、80本目。
以下、ネタバレ備忘録。
初めて受けたオーディションで何からないけど人に好かれまくっちゃって、ミュージカルの主演もやっちゃう女性と、その周りの話。
メインキャストのペギーは劇中では隠れた魅力に溢れて。
ヒタヒタと音も立てずに忍び寄る見事なまでのご都合主義。
ペギーはのちのカリスマにならないと辻褄が合わないくらい、人から好かれる要素を持っていてたよね。
もう、ペギーを中心に話は展開し、
「えっ!?」
の連続。
見てる時は歌だの踊りだのを楽しんでいてなんとなしに終わるんだけど、振り返った時に驚きが積み重なった作品。
まず、受けたオーディションで三次選考で落とされたけれど、欠員が出た時。
間違えて男性更衣室のドアを開けてしまったのをきっかけに知り合いになっていたその舞台に出演する俳優ビリーに推されて、舞台に出演できることになり。
まあ、これは、まだこんなことあるかな、といった具合。
そして、主演女優ドロシーの元カレのパットとも仲良くなり、食事に誘われ。
ドロシーがペギーに嫉妬する原因になるんだけど、結構本気気味でパットがグイグイ誘ったり。
ま、まあ、たまたま若くて気立がよければもう一人から好かれるのもあるかな・・・
そんな仲がいい描写はないのに、パトロンのおじいさんと仲違いしたドロシーが主役を降りた後、その後釜に座ったコーラスガールのアンが、ペギーのことを主役に推薦して。
・・・いや、これはないでしょうよ!
お爺さんと愛人契約結んでまで主役を演じる権利得て、なんで仲が特に良いわけではないペギー推すんだよ。
しかも、そのあと、近年の映画ならではの、「仲良くはなかったけど、推薦してくれたのね、ありがとう」的な描写は一切なし。
その主役をすることになって開演まで5時間しかなく、イケてる舞台監督が熱心なレッスンをしている中、「恋をしたことがあるか」と聞かれて、ないと答えると、熱烈なキスをされて。
これも、見ようによってだけど「イケメンお兄さん」に突然キスされる、っていうシチュエーションのアメリカ版なのかと。
ペギーはとことん、シンデレラガール。
そんで、最後は知り合った舞台俳優と年齢相応での恋仲を確認して、踊って歌ってらジ・エンド。
これ、当時、女性がペギーに自分を合わせて見る映画だったのかね。。
カッコいい男性にモテて、ライバルが多い中、なぜか自分には才能があって最初から主役になって。
なんか、こんな流れ、少女漫画で見たことあるわ。。
でもまあ、言ってもペギーは、綺麗だったよ!
製作国
アメリカ
監督
出演
ペギー・ソーヤ:ルビー・キラー
ビリー・ローラー:ディック・パウエル
アン・ローウェル:ジンジャー・ロジャース