※大喜利元ネタ
■地球の静止する日(1951)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、83本目。
以下、ネタバレ備忘録。
友好的な感じで来た宇宙人が、地球人の恐れの感情によりその身を射たれつつも、地球人に警告を発する話。
いや、これに出てくるロボット、良いね。
なんか、目からビーム出すんだけど、これで銃でも戦車でも溶かしちゃうんだから。
そのくせこのロボには何の攻撃も効かない。
ビームは人間にも効きます。
喰らったら、消えます。
降り立った宇宙人、クラトゥ。
地球に危機が迫っていると伝えるためにこの星に来た、って感じで。
「今すぐ国の代表集めてくれ!」という願いに、アメリカ側は「そりゃ無理でっせ、うちらでやりまんがな」とやんわり拒否され。
これは埒が開かない、と別ルートから持ってきた情報を伝えようとして、科学者の元を訪ねて。
そんで、その科学者には、何かその危機が感が伝わるようなことをしてほしい、と言われて。
そんで、どうやったのかはわからないけどその明後日の正午から30分世界中で機械類が使えないような力を使い、世界中をビビらせます。
これが地球の静止する日、ってことよね。
この件で「あいつはヤベー奴だ」となったクラトゥ。
アメリカ軍にさらに追われることに。
そんな中、宿泊先で仲良くなった子供の母親の美人女性に30分エレベーターが止まっている間に現状告白。
地球がやばい、と知った未亡人。
一緒にクラトゥのこと不審者と疑っていた恋人の男性に、変にアメリカ軍に伝えるな、っつってるのに、名声に目が眩んだ恋人に居場所をバラされ。
クラトゥはアメリカ兵の一人に撃たれ、いったん死にます。
そして、もしクラトゥの身に何かあったら、ゴートのところまで赴き呪文を唱えてくれと言われていて、ビビりながらも「クラトゥ・バラダ・ニクトゥ」を口にして、ゴートが今にも発射しそうだったビームをすんでのところで停めて。
なぜかお姫様抱っこで連れて行かれた未亡人。
その後、ゴートはクラトゥの死体を奪いにアメリカ軍の施設へ。
アメリカ兵などおそらく数名をビームで消し、救出して、宇宙船へ。
そして、ゴートがクラトゥを復活させ、クラトゥは宇宙船の前に集まっていた各国の科学者の前で演説を打つ。
「地球が暴力を続行するならば地球自体を消滅させるよ。平和に暮らすか、消滅か、二つに一つだよ」と諭し、宇宙の彼方へと飛び去っていって、代わりにTHE ENDの文字が迫ってきてジ・エンド。
この映画から数十年経っても、地球からは争いが消えないし、未亡人の恋人のように「俺が良ければ他はどうでも良い」ってのは無くならないでしょう。
そんな時こそあなたのお家の監視役!火事地震雷親父も何のその!一家に一台、最強ロボのゴート!このロボが強制配布されれば笑顔絶えない優しい世界がやってくるのではないでしょうか。
ゴートのインパクト強めの、人間の愚かさが蓋を閉じても漂ってくる、全世界の小学三年生くらいに見せたい作品でした。