※大喜利元ネタ
■知りすぎていた男(1956)
『死ぬまでに観たい映画1001本』より、122本目。 以下、ネタバレ備忘録。
スパイに間違われた夫婦が、組織間の争いに巻き込まれて子どもを誘拐されてしまう話。
ヒッチコックに割と見られる、間違えられもの。
この間違えられるということが、日常でも起こりうることで、オイラたちにも身近な恐怖として迫ってくるのね。
旅行く三人家族が、バスの中である男に助けられて。
そこから、この家族は争いの渦中に巻き込まれると言う災難が降り掛かっていきます。
助けた男が街中で駆けずり回っていて、誰かに刺されて死にそうになります。
最後に家族の中の父親であるベンにスパイ的な情報である、「要人が殺される、アンブローズ・チャペル・・・」なんて言って、死亡。
警察の事情聴取中、どこからかわからないところから電話がかかってきて、脅されたりして。
持ってる情報を明かすと、息子がどうなるかわからないぞ、なんて言われてね。
息子を預かってもらっている昨日知り合った夫婦の奥さんに連絡を取ろうとても、取れず。
なんだったら、その旦那の方に先にその奥さんのいるだろうホテルに戻って様子を伺ってもらおうとする始末。
この夫婦がそのまま誘拐犯。
そして、要人を殺そうとする側の人間だったってことですやね。
そんで、ここからが一番印象的なシーン。
息子ハンクが誘拐されたことをまだ知らない妻のジョー。
ベンは、発狂しないように、医者である立場から、先に心を落ち着かせる薬を飲ませたあと、誘拐されたことを発表。
案の定ジョーは今にも飛び出さんとするかのように、叫び出します。
こうなることを予想して、薬を拒否る妻になんとか先に飲ませようとするところは、なんとも合理的で面白みを感じますね。
我々の生活でも取り入れられるかな、とね。
なにかガッカリされるようことを伝えるとき、先にユンケルでも飲ませれば、元気ぎが持続するんじゃないでしょうか。
そして、ベンたちは旅行先であるモロッコにいても仕方ない、と言うことでその伝えられた言葉の中で要人が関係する、ロンドンに旅立ちます。
飛行機を降りると、ロンドンの警察が。
個室に入って話し始めると、なぜか息子が誘拐されたことが予測されてます。
・・・え!?
なぜ??
モロッコの警察から伝わって?
話しかけてきた諜報機関の男となにかやり取りしてた?
とまあ、そこの説明は相変わらずこちらで補完するしかないんですけど、あとはロンドンでそのアンブローズ・チャペルを調べたり、誘拐犯が実は牧師で集会の真っ只中、その集会に参加して直接対決をしたり。
劇場では、要人である某国の首相をジョーの叫びによって命を救ったりします。
そうしてなんやかんや夫婦二人は、息子ハンクをどうにか助け出そうと必死になって。
警察に全てをぶちまけると、どうやら犯人はその某国の誰かである模様。
息子がその大使館にいる可能性が高い、となったらば、息子の命がいつまであるかわからない。
なんとか乗り込むことができるように命を救ったお礼を今日してね、と今日乗り込むことにします。
乗り込んで、元歌手のジョーは歌を歌います。
「ケ・セラ・セラ〜」なんつって。
その間にベンは大使館を探しまくり。
一方、歌が聞こえてきたハンク。
ママの歌だ、なんつって想いを募らせます。
同情した犯人側の奥さん。
歌に合わせて口笛吹いていいわよ、と許可します。
それは、つまりそこにいることを知らせる合図。
ベンはその部屋にたどり着いて。
ハンクと、感動の再会!
しかし、犯人の牧師もそこには待ち構えていて。
一緒に部屋を出る三人。
隙をついて、ベンは犯人を投げ倒し。
犯人、なんか銃が暴発したのか、階段を転げ落ちたのちに、死亡。
こうして、家族三人が揃ったところで、ジ・エンド。
ケ・セラ・セラが耳に残り、そしてお母さんのパワーをビンビンに感じた映画でした。
製作国
アメリカ
監督
出演
ベン・マッケンナ:ジェームズ・スチュアート
ジョー・マッケンナ:ドリス・デイ
ルイ・ベルナール:ダニエル・ジェラン