思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『一人』

一人で寝るとき、豆電球をつけて寝ないといけない。
二人いるときは良いのだが、一人で寝るときは、寝ている間にいつ婆さんの幽霊が身体へ乗っかり、重さを感じて呻くことになることか、しれない。
それは、電気を消して横になると始まる、部屋の壁から聞こえる「カッ」「カコッ」という壁から聞こえる軋む音に由来する。
さらには、冷蔵庫も悪い意味でご機嫌で、同じく氷を落とす音以外に「カカッ」とか「コーッ」とか意味不明な音を出す。
とても正気じゃいられないので、念仏をGoogleで検索してしまうほどだ。

また、うちには犬がいるのだが、その犬がある一点に向かって集中的に増えることがあるのも、また恐怖を増長させる。
一体、そこに、何があるというのか。
この間噛み砕いた骨の霊でも見ているのだろうか。長年遊んでいたから、おもちゃとして遊んでいた骨に魂がこもっても不思議ではない。

もう、家の中は怖いから、一人のときにはいっそのこと眠らない街、歌舞伎町のどこか隅っこで立ち寝してやろうか、という考えもある。
だが、この場所はこの場所で、今度は暴力と金とで人間の怖さを思い知るところではある。果たして人間と幽霊、どちらかを選ぶか。
しかし結局は、歌舞伎町にいてキレイな格好したお姉ちゃんかと思って観察していたら、それはすでにこの世のものでない可能性も、バイオレンスの街ではあり得る気もする。
手がすり抜けるのか、触れられるのか、オイラもバイオレンスの世界に踏み込むことになりかねないので、夏は南極、冬は北極で幽霊を回避しようとも思うが、そんなクソ寒いところでそんな無茶を続けていると、どっちかの極で気づかないうちに朝起きたらオイラが幽霊になっている可能性も否めないのである。