思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『チョコレート』

 

歯に穴が空いていても、それはやってくる。
チョコレートは口の中に侵入し、虫歯の腐食の手助けをする。
麻薬的なチョコレートの魅力は、寝る前でもオイラを虜にし、時には麦、時にはマカダミアナッツにコーティングされてやってきて、口の中に至福の時間をもたらすためにやってくる。

しかし。
チョコが好物なオイラでも、バレンタインデーだけは、「一日チョコ断ちをしたい」という想いがある。
学生時代のあの、机の教科書入れを何度も擦ったり、あんな狭いゲタ箱を食い入るように見た「何もなかった日」。
それに対して、そんな過去毎年毎年ビターな思いをしたオイラを肯定したい気持ちから、「2月14日は元々チョコを食べない日」という主義・信条が生まれ、その日だけはその悲しき茶色い固形物とは関わりたくないという、チョコ断ちの想いはどんどん膨らんだ。
まあ、たしかに、育ちきったところで、食えないサボテンみたいなしょうもないものにしかならないのかもしれないが、それでも、オイラは虚しく散っていった過去の『2月14のオイラたち』の供養をしてあげたいのである。

また、スーパーのバレンタインコーナーでバレンタイン前日まで「チョコレートディスコ」が流れて来るのだが、オイラはこの曲が好きなのと、2月13日まではそもそもチョコレートも好きなので問題はなく、よく通りがかっては「気にしないフリ男の子〜」と口ずさんだりもできる。
また、関連して、長田氏の和泉元彌、松尾氏のIKKO、と芸達者二人のコンビ、『チョコレートプラネット』も好きで、彼らに関して365日毎日応援している。
しかしそれらとはまた別な想いで、オイラがどうしても364日しか応援できないもの。好きであってはいけないもの。
それが、チョコレートなのである。