輝いている星を見つけたからといって、指を指してはいけない。
スターである人に対しては、なおさらである。
指をさされるのは、敵意に感じるように人間の内側でプログラムされているようである。
しかし、有名人がそこにいる。
それって、人に伝えたい。方角を教えたい。何で指し示すか。
それでは、『災い』で指し示してはどうだろうか。
例えば、雷を指し示したい方向に落ちるように願うのである。そのために、祈祷の練習をするのも考えるのも一考だ。
「雷は危険だわ。もう少しいい方法はないのかしら?」という奥さん。ご安心いただきたい。
訓練次第で局地的なゲリラ豪雨くらいのものも、可能なはずだ。
有名人を見かけたら、その方向にその豪雨がふるように念じてみよう。
雨も滴り、いい男が、より良い男、となっているはずだ。
有名人になると、『有名税』というものがつきまとう、という話だ。
びしょびしょになったり、黒焦げになったり、という災い対策も有名であることでもしかしたら必要になる時代が、目の前にある。
それくらいで有名になることのメリットとデメリットがちょうど釣り合うくらいにはなるだろうか。
そうした先に生き残る有名人は、アイアンマンだけになるのかもしれない。
芸能人の命である個性は、マスクの下に隠されることとなるのである。