思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『甲子園』

 

にわか野球ファンにとって、WBCの次にターゲットとなるのが、甲子園である。
WBCさながらトーナメント形式になり、一度負けたらハイそれまでヨ、一試合一試合手に汗を握るのである。
しかし、WBCと違う点が一点ある。
それは、『負けたチームが土を持って変える行為』があるかないかだ。
高校球児たちは、甲子園のマウンドに立った記念に、と土を持って変える慣習があるらしい。きっと、それは多くの普通の仕事をしていく球児たちにとって、一生の思い出となることだろう。
しかし、あえて、その土で、もう一つ前に進むこともできる。
甲子園の土で、陶芸家に教わりながら優勝トロフィーを作るのである。
実際は確かに、優勝してはいない。しかしそれを作れるのは、土を持って帰れたひと握りの人だからであり、それを陶芸に使うことにより、ある意味優勝することより価値のある経験になるのだ。
そうしてできあがった、自分だけの優勝トロフィーが窯から出てきたときは、本来赤茶色なのそのトロフィーが金メッキで輝いて見えることだろう。
その時彼は、もう甲子園の土じゃなく、陶芸に適した土を探し始めるという、陶芸家への第一歩を踏むのだ。

甲子園やWBCは、一つの物語の終わりが待っている。しかし、そこから、悔しいながらもまたすぐに違う方向に全力で向かう行動力は、甲子園に出られるような努力家の人たちにはもう持っている人も多いだろう。
涅槃のポーズで尻を掻きながらテレビを見て、一喜一憂しているオイラには、仮に目の前に彼らがいても全く持って上記のようなアドバイスをする立場にないのである。