思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『流し見』

 

流し見は視野の力を発達させる。
WBC以前と以降でオイラたちの生活は変わった。
そう、野球を見るようになったのである。
ワイドショーでWBCの話題を毎日やっていたお陰で、オイラたちはその熱を保ちながらそのままプロ野球開幕戦に突入した。加えて、新球場のエスコンフィールドにも興味を持ち、ネットでプロ野球配信サービス加入も行い、新球場で新球場初戦に日ハムが楽天に負けたを観戦していたのである。
しかし、数日が経って、WBCのあの熱戦も薄れゆきつつあり、最初はWBCメンバーが出ている試合中心に見て、他の選手も覚えていったりしていたものが、だんだん自分の応援する地元チームのみ、それもWBC選手出場試合のみ、と変化していき、ついに現在、録画したドラマを映すテレビを、横にパソコンで無音で試合を流し見するようになった。
ホームランを打てば得点がたくさん入るシーンや、抑えなくてはいけない大事な場面が映ると、ドラマ再生を一度止め、パソコンの音量を出力して、瞬間湯沸かし的に応援熱をヒートアップさせるという、効率的なことが好きな人がたどり着きがちな『2画面ザッピング法』にいたる結果となった。
しかし、オイラは一つ、自分自身に警鐘を鳴らしたい。
このままこの2画面流し見をし続けていくと、いつか愛する相方のことを流し見してしまう日がやってくるかもしれない、という憂いが心に宿っているのだ。最初こそ日本シリーズ勝戦の横に相方が見えるよう配置し相方を流し見しだすとこから始まって、そのうちにダウンタウンDXや国会中継、果ては、バック・トゥ・ザ・フューチャーの再放送の流し見として、家に掛かる諸経費の話と飼い犬のウンコの話が出たときのみ反応し、それ以外は相方の顔をぼんやりと見るようになってしまうのかもしれない。

そんな関係になりたくないオイラは、二枚目役者のような『流し目』を練習して、相方にまだまだオイラの魅力があふれていることをアピールし、愛想を尽かされないような『流し目流し見』でスマホやテレビを見て、むしろそう見られたいと言われるようにしていこう、と心に誓った次第である。