思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『正義』


正義とは、応援したくなるものである。
この日は、『正義』を知った日だった。
日ハム戦を見ていると、なんか普通と違う、違和感を感じる投手がマウンドで球を投げていた。
一球投げて、ピッチャープレートに戻る際のその表情が『笑顔』なのである。
驚くべきことに、その『スマイル』は、ストライクを取ったときだけにあらず、ボール球を放ったときもなのである。
「ボールで笑ってんじゃねえよ!」の声を想像しないわけではないだろうに、彼はそれを信念としているのか、絶対に笑顔を絶やさない。
さらに彼は、フォアボールを出した。
しかし、そんなときでもそのにこやかさは作られる。
恐るべきことである。

その彼の野球人生をウィキペディアで覗いてみたが、笑ってられない、怪我ケガに泣かされたものだった。オイラも、悲しい気持ちになった。
ドラフト1位指名でソフトバンクに入り、さあ試合で投げますか、というときに、決まって肩に違和感を覚えるのである。そして、人的補償でファイターズに来て、数試合。
他チームや観客から不気味と言われようが、それこそツッコまれて笑われようが、彼の中の奥深いところで定められた想いには勝てない。
今まで溜めてきた涙の数だけスマイルを生み出し続けているのだ。

どんなときも、口角をあげるのを忘れない、田中正義投手。
勝てば官軍であり、正義に等しい。
去年最下位のファイターズを大正義に導くか、それとも、早々チームが優勝争いから脱落し、ただのピエロになるのか。
彼のスマイルを、笑いながら見守っていきたい。