思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『美容室』


何年、いや十数年ぶりに美容室に行ったが、とても気持ちのいいお店で、気分良く帰ってきた。
しかも、価格もお手頃。
当たりである。
ただ、久しぶりに行ったので髪型の注文の仕方がわからず、「おまかせで」なんて伝えたのだが、そもそもどういった注文までやってくれるものなのだろうか。

例えば、写真を持っていけば、妖怪が来たらアンテナのように立つ髪型、横に大きく膨らんでアメ収納場所のある髪型、見たら石にされる無数の蛇の髪型に、今回オイラを担当したゴトウさんは、してくれるのだろうか。

あるいはそういうのはちょっとレベルが高すぎる話だというならば、『坊主』というヘアースタイルでカッコよくしてほしい。
もちろん、カッコよくするのにただ五分刈り六分刈りにするというだけではないだろう。
インスタ用写真をとったときに、「坊主だけど坊主じゃない」と触れ込めるほどの方法があるはずだ。
おそらく、その隠し味となるのは、「ごま塩」だろう。一度スキンヘッドにする。そこに接着する何かを塗り、そこでヘアーに当たる部分をごま塩でアレンジ。
そのごまのティアドロップで柔らかみのある粒のシルエットと、白さ際立つ海の恵の塩が世の中から称賛される美のごま塩頭を作り出すのである。そして、たまにそれらを指につけて舐めることもできる。

美容室に行くと、「これが、私・・・?」というくらいに変身することもある。
髪を切る前は冴えなかった人間は切り終わったあとには全員キムタクに。
シャイで人にものが伝えられない人は、後頭部に刈上げのメッセージを書いて伝道師に。
さっきのごま塩頭の坊主にアレンジされたごま塩は、おにぎりに。

また、熱中症にならないよう帽子型に髪を切ってもらうのも良し、名古屋が好きならシャチホコカットにしてもらって名古屋城のどちらかの端に位置するもよし。
美容室には堂々とした態度で注文に望めば、そこには未知の自分がいるのだ。