思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『にんじん』


今日は鍋、という日のことである。
オイラはちゃんこ鍋、白だし鍋などほとんどどんな鍋にもにんじんが必要だと思っている。
帰り道の途中に相方に電話をすると、すでに鍋は出来上がってる、と伝えられた。
家ににんじんのストックがないのに、だ。
さっそく帰り道にスーパーに寄ってにんじんを買って家に帰り、鍋に追加しようとすると、「え!入れるの!?」と、相方は驚きの表情を見せた。
さもにんじんが鍋の具材には不必要、と言わんばかりにだ。
相方いわく、鍋ににんじんが入っていなくてもさほど問題はなく、それよりあとから入れることでにんじんが柔らかくなるまで時間がかかり、鍋全体のバランスが崩れることを気にかけているようだった。そして、相方は言った。

「特ににんじんが好きってわけじゃないし」

そんなこと言ったらオイラも特別にんじんが好きってわけじゃない。
ということは、オイラたちはどちらも目の前ににんじんをぶら下げても効果がない、ということになる。
ならば、やる気がでないときに走り続けたい場合、何を目の前にぶら下げようか。
まずやる気を出す栄養剤として、『メガシャキ』などをぶら下げるのもひとつの手だ。
それが手に入れば、やる気がカッカと燃え上がってくることだろう。そのために、目の前の『メガシャキ』を手に入れるのだ。
その他に、あと一回でお目当てのぬいぐるみがゲットできそうなクレーンゲームのボタンや、次の停留所で降りたいときの降車ボタン、カツラ、食う寝る処に住む処、さらには鼻フックが好きなら鼻フックをぶら下げるのも良しとすることだろう。

結局、にんじんを一口サイズに切ってレンジにかけて少し柔らかくし、鍋にぶちこんだ。
出来上がった鍋の中のにんじんは甘みがよく出ており、大根や白菜と当然のようにマッチしていた。
遠出したときの水稲のポカリのような、あった方がいいより、なくてはいけない。
そんな野菜が一本20円で売られていた、という話である。