思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『図書館』


図書館と眠りとは、緊密な関係にある。
館の中にある小説を読めばウトウトし、借りられる古典的名作DVD(サイレント)はうウツラウツラ、家に居場所のないお父さんは図書館に入ったその時点から催眠効果を敏感に察知し、歩くペースはゆっくりになり、こくりこくり、イスに座る頃には首がガクンガクンとするのである。

そして、この神聖なる眠りのご加護がある場所では、厳正なるルールがある。
それは、『図書館内で寝ることはご法度』ということである。
それは、キャバクラやホストでこっちの気分を散々盛り上げられても、おさわり厳禁なのと同じである。

ここで、確実に仕事をこなす係員の存在がある。
彼らの光った目が、首をガクンガクンしている人の肩を容赦なく叩いて起こそうとする。
それでも起きないと、彼らはきっと、きちっと仕事をやり切る行動に出る。
鏡で光をキラッとさせたり、ゲロみたいな匂いのするアロマを焚いたり、耳元でマシンガンのように咳払いした録音を、耳に近づけるのである。
しかし、誤解してはいけない。
彼らはこんなやり方をやりたくてやってるんじゃない。
本当はカラシとワサビを鼻の穴に詰め込んだり、いきなりアイスチャレンジをして起こしたいのを我慢してのやり方だったりするのだ。

郷に入りては郷にしたがえ、ということで、古くから伝わる、まぶたの上に目を書いて図書館に入る前に、サディスティックな図書係員を想像し、眠たいのなら祖眠気を呼び起こす存在にあやかって図書館入口付近で立ち寝することにしよう。