思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『ワーキングメモリ』


「あれ、何喋ってたんだっけ?」と思うことがある。歯を磨いていても、「あれ、どこまで磨いたんだっけ?」とも。
ワーキングメモリーが錆びついている。どうにか磨きたい。
ワーキングメモリーを良くするには、運動する、スマホ時間を減らす、新しい刺激を取り入れる、とあるが、なかなかどれも一筋縄ではいかない。
新しい刺激で安来節を習いに行ったもしても興味が続かないし、スマホ時間を減らすとなったとき、いったい何をしたら良いのか。
もしかしたら、真っ暗なスマホを凝視してイメージを掻き出してあげたら、ワーキングメモリーは良くなるのかもしれない。

そこには、犬や猫の可愛らしい動画があり、公然の秘密だったあの事実がセンセーショナルに記事に掻き立てられたり、マッチングアプリでイイネが100件ついている。
実際は電源の切れたスマホにそれらが映ってたら、というイマジネーションだ。
これなら、スマホから悪い影響もなく、心も楽しい。
さらには理想の女性から秘密のメールが来たり、一億円の当選メールもスマホイマジネーションでは受け取れる。
このように頭を使えば、画面から出る光や、細かい文字を見ることで疲れた目を使うがないので、ワーキングメモリーは回復するはずだ。

そもそも、ワーキングメモリーがないと大変なのか。
大変である。
仮に好きな子に告白している最中、「何してるんだっけ?」となったら、帰ってギョウザ食べて寝たくなるかもしれないし、銀行で当たった宝くじの交換をしている間に「あれ、なにやってるんだっけ、」となったら、「どうせ当たってないでしょ」当たっているくじともども持ち帰り、ちぎり絵にしてしまうかもしれない。なんとも悲しい話だ。

そう、ワーキングメモリーは働かせていないと、
落語『時そば』のように、「ななつ、やっつ」「いま何時でい!」で、一つ飛ばすような、損をしてしまうものなのである。