思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『解禁』


解禁を楽しみにしている人が多いのは、ボジョレーヌーボーくらいたろうか。
人はその時々の事情より、禁止をしてあとから解禁する。
禁煙、禁酒、禁パチンコに禁競馬、禁ラーメンに禁アイス、禁トレに禁タマと快楽を一度禁止してみる人も多いと思うが、おうおうにして解禁するタイミングを失敗していないだらうか。
周りで吸っている人がいればついつい一本、となってしまうのがタバコだろうし、暑い日にコンビニによればビールは目に入る。
それで、ついつい解禁してしまうのは人間として自然の流れだ。オイラが禁酒、禁アイスに何十回と失敗しているのも、誰も責めることはできないのだ。

では、自分が解禁しないのなら、誰が解禁するのが一番腑に落ちるのだろうか。

それは、祖母である。
オイラはおばあちゃん子だった。母方の。
何かとおばあちゃんに甘えて、良くしてもらった記憶がある。
おばあちゃんに全信頼をおき、「おばあちゃんの言うことなら聞いてみよう」そんなふうに考える人は実際かなりいるのではないか。
おばあちゃんが「いいよ!禁酒、解禁だ!」と一言いってくれば、酒を浴びるほど飲めばいいし、「ダメ!今日も解禁しない!」といえば、指を加えておばあちゃんがビールを飲んでるのを眺めていればよいのだ。
全てを全信頼をおいて、委ねるのである。

ただ一つ懸念されることは、おばあちゃんがすぐ煮物を作りすぎることである。作りすぎた煮物にはビールでしょ、とハードル低めに禁酒の解禁をしてくるのかもしれないのだ。
禁止と解禁のペースが、行ったり来たりして3日間隔くらいになってしまうかもしれないので、そこら辺は「煮物にはコーラが合う」と言って予防線を引いておこう。
そうしておけば、おばあちゃんはあなたの禁酒をいいタイミングで解禁してくれるにちがいない。

また、場合によってはいくつになってもぽたぽた焼しか出してくれないような、子供扱いしてくるおばあちゃんもいる。
そういった場合、「あのかわいかったまさゆきが、お酒を飲んでキャバクラに行くなんて考えたこともないわ」と言って、禁酒の解禁がいつまでもなされない。
この場合は天に召されるまで、かわいかったまさゆきでいるしかない。
それは例え本当の名前は「まさのぶ」でも一緒である。