思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『COMING SOON』


胸踊る言葉って、やっぱりある。
『COMING SOON』という言葉だ。

映画やアーティスト音源がまもなく発売される時に良く使われている印象があったが、今回のオイラの『COMING SOON』は、預けていた飼い犬が家にもうすぐ戻ってくる、ということだ。普段は吠えまくる我が家のニコちゃんだが、2週間弱会っていなかったら、その鳴き声も早く聞きたくなってくる。
会いたい気持ちが強くなると、まだかなまだかなと、COMING SOONは遠く感じる。
オイラたちの世代では、『学研のオバさん』に対してむかし皆、思っていた気持ちであろう。

そして、実はウチのニコちゃんを待つ以上に待っているものは、オイラにはある。

それは、『3億円当たりましたメール』てある。
くじも何も買ってもいないのに、3億という高額当選をいつのまにか果たしていた気分。それに浸ってみたい。
山のてっぺんに別荘を買ったり、無意味に買ったトラの絵が描かれている金屏風を1日眺めているのを想像したい。
頼んでもいないのに、そんな気持ちにさせてくれるなんて、粋なはからいをする人も世の中にいるものである。
オイラにはそのメールを今か今かと心待ちにしている。
なお、読みすすめていった先の振込をすることに関しては、畏れ多くてそのようなことはできない。
夢は夢のまま。
3億円が手に入るという夢がかなってしまったら、あの待ち焦がれる気持ちが、もう持てなくなってしまうのである。
どうしても3億円を渡したいと言うのなら、手元に届けなくて良いから、どこかでオイラの代わりに無駄に買った屏風の中の虎をうまいこと屏風から出すことに使って欲しい。
夢のようなお金の使い方は、夢のようなお金の使い方で良いのである。

もうすぐ来る、もうすぐ来る。この期待感は、生きる活力になり得る。
例えば、高齢者にとっては『COMING SOON』という気持ちで振り込め詐欺の電話を待つのも、乙なものなのかもしれない。