思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『蜂』


ある温泉地域を往復するバスに乗っていると、急にそのバスが停車した。
何事かと思ったら、運転手が「今、蜂が車内に入ったので、出します」と言って、こともあろうにそのまま特別な道具を用いずに手で蜂を捕まえようとし始めた。
それを見てオイラは「ここのバス会社は素手で蜂を捕まえられないと務まらないのか…」と、そこに驚異を感じた。
蜂のことを何だと思っているのか。
刺されると場合によっては死ぬこともあるかもしれないのに。
また、温泉の露天風呂にも入ったのだが、外に出て数分、露天風呂の周りをブンブンと蜂が飛んでおり、全然ゆっくりできず。
せっかく露天風呂を楽しみにしていたのに、すぐに中に戻ってしまった。蜂というのは、厄介な生き物である。
しかし、蜂もただただこちらのことが憎しと攻撃することはない。
あちらも身の危険を感じて命がけで襲いかかってくるのだ。
きっと飛び方でメッセージを書いてくれているのだが、伝わらない場合には仕方なく刺すのであろう。
さて、その人を刺す前のメッセージとはどんなものであろうか。

おそらく「ごめん、このままだと刺すけど、どうする?」と、こちらを試すかのようなメッセージを送ってきているのだろう。
こちらの態度が変わらなければ、問答無用で刺してくるだろうし、蜂サイドが「こいつは面白い」となれば蜂の巣に連れて行って下働きからさせてくれるのかもしれない。
蜂サイドはいつだって生き残りに必死なのだ。

もし蜂の下働きをするのであれば、オイラも数年後には立派な蜂となって、バスの中に入ることもあるだろう。
素手ではやられないように針の扱いに磨きをかけておきたい。