思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『自販機』


「AIがせめてきたぞ!」が実現しそうな世の中で、まだオイラたち寄りの機械こそが自動販売機である。
すでに体感している人も多いと思うが、値上げの波は自動販売機にまで来ている。
スーパーで買えば二本買える価格で、自販機のペットボトルは売られている。
飲みたいのは山々だが、Suicaをリーダーにかざす気になれない。体内に水分を取り入れようと飲み物を買おうとすると、その価格差が頭に浮かび、逆に嗚咽を漏らしてしまいそうになることもこれからあるのかもしれない。
もう、気軽に自販機のボタンを押せる時代じゃなくなってきてしまった。
形を変えてでも、気軽に自動販売機を使いたい。なにかその方策はあるのだろうか。

答えは、『スイカ割られ』にある。
これからはAIの時代である。日本人は隅に追いやられ、いずれAI様が道の真ん中を闊歩するようになる。
自然、AI様も一通り人間の作ったものなんかを買ったり食ったりして、そのうち「体験消費だ」なんて言って、やったことのない遊びをしたくなることだろう。そこに、スイカ割りもあるはずだ。そのスイカを割ったものの中からちょっと砂が多くついたものなどを格安で払い下げてもらうのだ。
そのままでも、ジューサーでジュースにしても良い。それを、人間側に近い自動販売機の方から我々の方に橋渡しをしてもらう。
そうすれば、めちゃ格安でスイカの味を堪能することが出来る。

我々は、いつかAIに支配されることだろう。
そんなときAIに必要のない、古めかしいコンドームの自販機だけはいつまでも変わらず、そこに佇みオイラたちを励まし続けてくれんじゃないだろうか。