思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『ごほうび』


イカのゴロ』が、ごほうびだ。
そんな人がいてもおかしくはない。
頑張った時にちょっとした贅沢をして自分を喜ばせることは、次につながるのでガンガンやった方がいい。
小出しにごほうびを自分にあげることで、どんどんやる気に繋がっていくのだが、これをためにためてしまう場合がある。
どんなに結果を出しても、自分に甘くせず、嫌なことも歯を食いしばり、時には泣きじゃくりながら、ただただ目の前の目標にただただ突き進むタイプの人間だ。飲みに誘っても一回も顔を見せず、異性がモーションを掛けてもけんもほろろにされる。
一体彼はなんのために生きているのだろうか。何か自分にごほうびをあげているのだろうか。

自分の墓のグレードを上げているのである。
そういった人は、生きている間にお墓を立てて少しづつカスタマイズしている可能性がある。
かつて、この国を統治されていた大王、天皇のことは覚えているだろうか。
彼らは、死後も安楽に暮らせるようにと、日本国土にどでかい墓を作った。
そして、おそらくそのまま死後、安楽に暮らせたという言い伝えが、その妥協なき彼の耳に入ったのであろう。
それからというもの、彼はお墓のグレードをあげることのみに全身全霊を注ぎ込み、「絶対に死後の世界では安らかに暮らしてやる、どんなことをしてでも!」と躍起になり、少し経費をちょろまかしたりもしつつ、精力的に働いているのである。

そんな人には、人からごほうびをあげるのが救いになることもあろう。
上司が仕事を頑張ってるからと言って、違う信ぴょう性を感じそうな『天国の情報』を教えてあげるのだ。

「なんか、宇宙に骨を巻くと宇宙と一体になれるらしいって、転生してきたウチの子どもが言ってたよ」

そう聞いた彼が、ロケットに乗る日も近い。