思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『ケース』


オイラには、どうせすぐ着ることになるから、と衣装ケースに洗濯した服をたたまずにでも、とにかくぶち込んでおけば良いと思っているフシがある。
よろしくない、とわかってはいるが、衣装ケースの上手な使い方などわからないのだから仕方ない。
収納術の本を買って、やり方を学ぼうとしたこともあるのだが、長続きなどは当然するはずもなく、この方40年、三日と衣装ケースが整理されていたことがない。書類の整頓も同じく、ない。
やはり、収納術を学ぶならどこかの教室にさらなる身銭を切るしかない。
どのような教室なら人は整理ができるというのだろうか。

それは、やはりお酒を飲むだけで効果があること、これに限る。
酔拳的なやり方で、「うぃ~決算報告書、議事録、この報告書も、あ、ほ〜いっ!」と投げた書類が書類ケースにうまく入ったり、干し終わった衣服と踊りながら移動し、敵の攻撃を躱すようにその服を折り畳み衣装ケースの下段に入れ足で閉めると中段のケースが開き、さらにまた服と踊りながらやってきて、というのを延々と繰り返しているうちに、全てが綺麗に整理される、というようなことを教われる教室があるとい良い。
そんな技法があるのなら、『飲むだけで片付く』そのカルチャースクールは、今までのカリスマ収納アドバイザーについてた客を根こそぎ奪い去るくらいの勢いで業界を席巻し、その座は生涯安泰することだろう。
酔拳としても、現実的に暴力で解決することが少なくなったこの時代、このような応用方法は、その拳法を途絶えさせることなく、次の世代に紡いで行くことが出来るメリットがあるのである。

そうして、さまざまなケースをうまく使うことがができてしばらくたったある時。
家に突然、博物館に置かれているようなガラスのケースが送られてきたら、どうするだろう。きっと、家宝を入れるに違いない。
うちで一番高価なものといえば、知人から贈られたウオッシュレットである。
重宝しているし、尻穴周りのムレには欠かせない。
家の中で一番大切なものであるが、もしかするとガラスケースに入れて家宝化して鑑賞するのも、乙なものなのかもしれない。