思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『素晴らしき』


素晴らしき人は、存在する。
それも、中小のチェーン店にだ。
先日、ウォーキングシューズを探してとある店に入ったのだが、そこは大手チェーン店でもなく、耳にする機会も少ないような、業界ではおそらく小さめの、そんなチェーン店だった。
あまり期待せずに店に入ると、目的の靴が見つかり、サイズの箱を探して試着させてもらう。そこで相手をしてくれた店員のおばちゃんが、もうすんばらしい。
終始屈託なくニコニコして話を聞いてくれるし、態度に焦りがない。そして、購入の有無をまるで考えていないかのような、お客さんに良いものを提供したい、そんなオーラだけが溢れ出ていた。
こんな気持のいい接客は今までに受けたことがない、という気になり、うれしくなり、進められるがままに普段なら絶対にしない500円のコーティングも注文したのだが、そのときにもそのおばちゃんは、会員15パー割引の話でニコニコ。得になるし、なすがままに会員登録をする。
そして、レジ対応の別の男性もニッコニコしていて、いかにも人間が好きそうなエナジーが、噴出していた。 
なぜ、彼らはここまで素晴らしい接客ができるのか。

キノコであろうか。
ワライダケを寄せ鍋に入れて、食べている可能性はある。そうすることで、旦那に罵られても、子供に洗濯物を別にするように言われても、いつだって笑顔になれる。
ワライダケはつまりは毒なのだが、そもそも彼らはおそらくもともと内面のタフさや人への思いが素晴らしく強く、ワライダケは補助に過ぎないのかもしれない。ワライダケの毒性を体内でコントロールして、サプリ的にとりいれて活用しているだろうことは、否めない。もしかするとそ気持ちの良い接客がゆえの常連さんの間では常識になっている可能性は高い。
アーティストが麻薬を使用しても、ファンが減らないのと同じ理屈だ。

さて、当然ながらキノコなんて使わずに素晴らしい接客をなさっていた靴屋の店員さんたち。
あんな人たちばかりの世の中なら、世の中は楽しいな、なんて思っていても、接客にはストレスがともなう。
あんな素晴らしい接客をする店員さんのストレス解消は、美味しい焼きマツタケであってほしい。
正攻法のストレス解消であってほしい。