思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『試練』


試練系エンターテイメントの中でも、光るものはある。
最近見つけた、ナイナイ岡村オールナイトニッポンに年1で出演しているロバート秋山氏の出演回だ。
カリスマボイストレーナーである秋山氏が出演するコーナーは、リスナーから寄せられるさまざまな曲への質問に対してボイストレーナーとしての答えを返す、という趣旨なのだが、彼がお笑い芸人であるがゆえに、この質問が無茶ぶりとなり、秋山氏にとって高カロリーな試練となってあるのである。
しかし、聞いている我々は秋山氏のピンチをとても楽しく聞いており、彼の類を見ないキャラクターから出てくるワードセンスは何度聞いても小気味よく、落語のように毎日寝る前に聞き、それが子守唄となりいつの間にか寝てしまうというという、ここ最近のお気に入りの入眠方法なのである。
もちろん、人の試練は傍から見ると笑ってみてられるが、自分に降り掛かってくると、それが気にかかって夜もおちおち寝てられなくなる。多くの人間は、会議中の上司からの無茶ぶりなんかされた日には、その場で下痢しそうになることだろう。
そんな中、絶対に迎えたくない試練もある。

上役による、『かも試練』だ。
「売上が右肩下がりなのは社員が感謝の気持ちが足りないからかもしれん」といって、トイレを素手で洗わせたり、「新人が私のアプローチに乗ってこないのは、私の魅力より私の加齢臭が上回ってるからなのかもしれん」と、課長に似合わないフレグランスが課中に漂う中、その課長が渡すミスの多い書類を処理しなくちゃならなくちゃならなかったり、「我が社が爆発的に儲かっていないのは、徹底的に後輩指導ができていないからかもしれん」といい、売上を上げられてない社員は詰められ、善良なお客さんから車の内部に故障があると偽って嘘の修理契約をさせたり、下請け業者はその力関係から強制的に草むしりをさせられたり。
その結果、こういった『かも試練』は、多くの社員にとっては「この会社、やめたほうが良いかもしれん」となり、会社をやめて新しい場所に立ち向かう試練となってしまうのだ。

そんな時、岡村隆史オールナイトニッポンロバート秋山回が心の支えとなる。
どんなに苦しい試練を受けている時でも、どこかの合間でカリスマボイストレーナーロバート秋山氏の屈託のない声とそれを転がす岡村氏のやりとりを聞くと、嫌なことは忘れられ、「大変だけど、まあ頑張るか!」となれるのである。