思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『らしさ』


飯を食うとき、口に入らないでテーブルや床にこぼす傾向にある。脳の指令が指にうまく届いていないためであるが、毎日のように頻繁に床にばら撒いていると、それは『オイラらしさ』に変化する。ダニや雑菌の救世主としての役割を与えられた存在が、オイラなのだ。
この世は、それぞれがそれぞれに、らしさを持っている。

鳩は、街なかで短距離で羽ばたいてときに人を脅し。
銀歯は、その、付けた日なのに外れやすい性質を持って。
カニカマは、サラダ巻きやちらし寿司にカニのように混ざることで、その『らしさ』を保っているのだ。
しかし、そんな自分の『らしさ』を気に入らない人もいることだろう。そして、それを変えることもできない。
そうなれば、願うのはどんなことなのか。

今こそ『人類補完計画』である。
かの有名な某アニメの考え方こそが、そういった人たちの救いとなる。
一つの物体に融合すれば、足が臭いとか、けつ毛が多くて擦れるとかいう好まれない個性も気にする必要がなくなる。
ひとりの巨人みたいになれば、例えばパンケーキを食べた時の美味しさや、その見た目の可愛らしさをSNSを使わなくても共有できるし、富裕層と貧困層の考え方のすれ違いもなくなる。
みんな一緒で、みんな良い。

とまあ、みんながいっしょくたになって嫌なことがなくなることが人生の豊かさに必ずしも直結するわけじゃないので、『らしさ』を楽しんで生きていくのも良いことであろう。
しかし、その相手のことを気に入らなくても、今よりもう少し、『らしさ』を許容してもらえないだろうか。さしあたって、その人のオナラを許容してあげてはいかがだろうか。
コツとしては、その場に数十秒間滞在する『オナラらしさ』を受け入れる。その匂い、温かみ、イメージから来る色。そして、それは、する人の『らしさ』が滲み出る。
プッ、と音がしたら、「そのオナラ、『高橋さんらしさ』が出てるね」
始めてみよう。