思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『ウソ』


ウソとは、ファンタジーである。
そういう事を言う詐欺師は世の中に吐いて捨てるほどいることだろう。
年収一千万、都内一等地にマンションがあり、5か国語が堪能、と婚活の情報用紙に書いて提示すれば、すぐに異性が飛びついてきそうなものだ。
ついでに身長も180センチ、着てるスーツはアルマーニ、常に財布には100万入ってる、というのも付け足そう。
そうすれば、相手は脳内に勝手に広がる夢を抑えきれないことだろう。
実際にあったときのその姿が身長が165cm、二着一万円で買ったスーツ、クレジットカードの返済額が5、60万円ありそうだったとしても、切羽詰まった人間であるほど、その脳は魔法がかかったかのごとく良いように補完していく。
これこそが、「夢と魔法のファンタジー」である。
もちろん、我々はウソの世界に生きている。
ウソは、楽しいからだ。
ドラマや映画、バラエティー番組、漫画。
楽しいウソは現代人の生活に欠かせない。ウソだとわかったうえで我々は楽しんでいる。
しかしながら、そんなウソにまみれた生活のなかで、当然「本当のことを言ってくれ!」と思うこともある。

差し当たっては、テレビショッピング通販番組である。あの番組が、自分が判断力がまだあるかないかをチェックする基準となっている。彼らの「え!すご〜い!」「この機能でこの値段!」「30分で締切とさせていただきます」だのの言葉を発し、ドラマでやったら監督が大激怒するような大仰な演技をしている。
オイラはそれを見てまだ心動かされず見ていることができるが、お年寄りは違う。判断力が弱ってきているお年寄りは、彼らの言葉が本当に聞こえてきて、一緒に驚き、慌て、30分以内に電話をかけてしまうのだ。
ウチの親のことを考えるのもそうだが、やっている出演者にも親がいるだろう。
一度生放送で、その牢獄から嘘偽りない、本当の気持ちを発信して欲しい。

もしかしたら、ウソの世界には各々の裏山あたりに王様の耳はロバの耳、ができる穴があるに違いない。
その理由は、「許容量を超えるウソは、人はつき続けられないから」である。