思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『マシュマロ』


ミシュランくんもベイマックスも、元はと言えばマシュマロである。
それだけ、マシュマロは味とフォルムが愛されているということである。愛される理由は、その柔らかさ、そこからくる母性だ。名前も『マ』シュ『マ』ロと、その名の中に『ママ』が隠れ潜んでおり、その包容力はそれこそ、鳩なんかよりよっぽど平和の象徴である。
そんなマシュマロは、現代でも人気者なのだが、果たして他のどんな時代にあると、無駄な命を落とさずに済むことがあったのか。

江戸時代、それも忍者に伝わる秘伝のものであったなら、幾人もの若き忍びの者の命が失われずに済んだであろう。
屋根裏に潜むとき、数日の張り込みで、ついつい腹が減り非常食として携帯してい煎べいを食べたのなら。「くせ者!」となり、下から槍でその身を貫かれ、屋敷の庭に晒されていたことであろう。
江戸時代にマシュマロがあれば、噛んで音が鳴らずに、忍者も捕まらなかったかもしれない。
また、マシュマロをそば殻の代わりに枕に詰めればあれだけ警戒していた標的がその枕の柔らかさに熟睡となり、いとも簡単にことを成し遂げられるのである。

江戸時代にマシュマロが普通にあったなら、一つの国が揺らいだことは想像に固くない。
現代でも、国によっては通貨になってもおかしくはない、そんな代物なのである。