思ってもみないことばかり。

「ほめる、認める、肯定する。」をモットーに、何もないおっさんになった自分が大喜利や日々のことを書きつづることこで変化していくさまを記録するブログ

『ミスリード』


スリードがあるから、物語は面白くなるし、また人生は台無しになる。
果たして、「社会の歯車になんてなるな!」だの「君は僕のシンデレラ」だの「婚活は35歳から」などという大ミスリードは、どれだの悲喜劇を生み出してきたのか。

一方、創作である小説や映画はミスリードが大切である。さて、昨今ミスリード役を引っ張る役者は、本田博太郎以降出てきているのだろうか。
この人の演技のミステリーさを知りたいとき、5分弱で表しているグループ魂の歌があり、わかりやすくて良い。
『押忍!てまん部』同様、珠玉の一曲である。

さて、物語のミスリードというのは楽しく驚かされるものだが、人生がミスリードされていた人たちは、実は「大企業の良い歯車が一番人生充実する」「婚活は早ければ早いほど良い」「あなたは義理の姉」と知らされてしまったときは驚きなんて生ぬるい言葉では言い表わせるわけもなく、ふと上を向いたときに息をもつかせぬゲリラ豪雨5分間を浴びせかけられるほどの衝撃が、そこにある。
では、そんな彼ら彼女らの救いになるのはなんなのか。

答えはダチョウ倶楽部にある。
押すなよ押すなよ、と言いつつ押されて、押される。
熱々のおでんを顔面で受ける。
喧嘩からのキス。
わかっていても笑ってしまう。
そこには裏切りなんて存在しない。
ただただ、「やるぞやるぞ、ほらやった!」という、ミスリードが一切なく、自分の考えが当てはまり快感もそこにあるのである。
傷ついた彼らには、ダチョウ倶楽部、あるいは吉本新喜劇あたりにドハマりするのが良いのかもしれない。
また、往々にして小説などではミスリードはさり気なく取り扱われている場合が多い。今回のこのブログの中でのミスリードはどこだと思うだろうか。
それは、『押忍!てまん部』珠玉の一曲、というところから疑ってみると、すぐに答えが出ることだろう。