身も心も柔軟に鳴りたい。
なぜなら、タコ踊りには身体の柔軟さを求められるからである。付き合いでタコ踊りをさせられるなら、どうせならカッコよく踊りたい。
そのためにというわけではないが、ヨガを日々やるようにしている。それを続けていると、まさに身体も心も柔らかくなり、弾丸を躱すマトリックスの主人公の股の下から、エクソシストのブリッジ歩きでくぐって出てこられる日も近いことだろう。
そして、柔軟になれたなら、さらなる憧れもある。
それは、かつてのエスパー伊東氏のごとくスポーツバッグに入ることである。
バッグ一つで潜入浮気調査などが気軽に可能だからだ。
ただ一つの懸念としては、うまいことバッグに入っている状態だと、成功した際に流れるエレクリカルパレードの音が現場中に鳴り響いていることになること。
そうなったなら、少しヒヤヒヤした状態で探偵稼業を続行させなければならないし、「ハイ〜」と出ていくタイミングも見極めなければならない。
それでも柔軟になると、世界はもっと変わる。
もしかすると柔軟になるだけで、ギターで小気味よい曲を弾く相方とリンボーをしてたら、オイラの乳首にギターが当たってイライラする日が来るかもしれない。
そんな世界が、待っているゆえ、ヨガを続けていく気持ちを曲げないのである。
